『Typeマーキュリー』
体長600mほどのフォートレスクラスの竜。
外見はまんま、巨大な陸亀である。
その容姿から想像できるように、動きは非常に緩慢で最高速度は時速20kmほど。
これは人間が走るのと同じ速度であり、その巨体ゆえに傍目から見た限りでは動いている様には見えない。
動きが緩慢な分、その装甲は桁外れな強度を持ち、
マサクゥル・ジョーカーのシルバリック・アローの直撃にも耐えうる。
(が、装甲が耐えられるだけで中身は粉々である。) さらに大出力Eシールド、大量の集光パネルにより鉄壁の防御力を誇る。 切り離されるトゥルーパーは総数こそ少ないものの、全長が20mを越える物がザラであり、 兵力の面でも相当である。 その反面、己の持つ火力はそれほどではなく、戦闘中はトゥルーパーを切り離した後は、 甲羅の中に引っ込み、ただただ事が去るのを待つのみである。
ぶっちゃけダメ竜。
怠け者の臆病者。
しかし、その鉄壁の防御力と、強力なトゥルーパー、
そして指向結界巨飲暴食により、いかなる攻撃も寄せ付けず、
現段階において、最も討伐の難しい竜の一体に数えられる。
性格は大人しく、自分から人間にちょっかいを出す事はない。
座右の銘は他力本願棚から牡丹餅らしい。
ダメである。
 『指向結界巨飲暴食』
 きょいんぼうしょく、と読む。
 展開したナノフィールド内に進入した全ての対象のエネルギーをパルス化し、
 自身に送信し己のエネルギーとする。
 この結界の影響を受けないためには、
 この指向ナノマシンの機能を無効化する特殊なパルスを発信する必要があり、
 それを持つのはTypeマーキュリーとそのトゥルーパーのみである。
 さらに、このパルスは使う度に周波数が変わるために応用のしようがない。
 この結界によりTypeマーキュリーは敵のエネルギーを奪い、
 己のエネルギーを回復する、といった反則をする。
 この結界は、ただ硬いだけのTypeマーキュリーの生命線である。


『Typeヴィーナス』
体長1kmもの化け物じみて巨大な竜。
陸上、空中を生活の主とする物が多い竜中では珍しく海中をテリトリーとしている。
体長が1kmにも達したのは、生活の場が浮力の働く水中ゆえ。
外見は竜の頭と、うなじ付近に巨大な翼を持つ蛇といったところ。
体が細長く、表面積がさほど広くないために装甲強度はそれなりで、
Eシールドもそれ程出力は高くなく、集光パネルも搭載していないが、
水中では魚雷やミサイル以外はほとんど効果がないために、その程度の防御能力でも事足りている。
水中では体をくねらせて泳ぐ他に、口や前方に向かって設置された吸水口から水を吸入し、
体内で高圧縮した後に後方に向けられた排出口から一気に噴射し爆発的な推進力を得るジェット推進を使用する。
その際には翼で己の頭を覆い、水の抵抗を減らす。
空中では翼のマグネッサーを使用して飛行するが、滅多に水から上がることはない。
武装は音波砲のみといたっていシンプル。
しかし、その威力は絶大で、たとえ機体が耐えられたとしても、中のパイロットは粉々に粉砕する。
さらに水中では音は空気中の5倍もの速さで伝わるために、驚異的な速度を誇り、
水中では物体の動きが鈍くなるために、回避はほぼ不可能である。
そして、その音波砲が全身に装備されているために攻撃面に死角がない。
しかし、その攻撃方法の特殊さと、細長い体型ゆえに搭載するトゥルーパーの数はそれ程ではない。
が、その高い戦闘能力と、指向結界水離爆雷により、
その総合戦闘能力は(戦闘フィールドなどの条件を無視すれば)ナインスの中で最も強大。
生活するフィールドに己を極限まで特化させることによって、
己を究極の2文字にまで昇華した竜。
王国とは(脅迫に近い形で)不可侵条約を結んでいる(と言うより結ばせている)。
性格はいたって温厚で、住処の近くの漁村の住人とは友人関係を築いている。
人間と接触する際には、海で見つけた比較的状態の良かった水死体(!!)を改造(!!??)し、
それに自らの意識を移し変えて行動する。
とゆうよりも最近ではいつもこの姿でおり、人間ライフをエンジョイしている。
どうやらその漁村の住人達は彼女が竜であることを知っているようである。
人間の体で行動中でも竜の力は一部だけなら使用可能(といっても超回復力と馬鹿力だけであるが)。
同じく、フォートレスクラスの竜である、シリウス、セドナとは義姉妹の契りを結んでいる。
座右の銘は清く正しく美しくとのこと。
近々その漁村の若者と結婚式をあげるらしい。
 『指向結界水離爆雷』
 すいりばくらい、と読む。
 水中に電流を流すことで水を酸素と水素に電気分解し、
 そこに過電流で着火し、強力な爆発を起こす結界。
 ナノマシンの指向は、電流を流すといたって単純であるが、
 その威力は深度数千mの水圧に耐えうる装甲でも粉々に吹き飛ばすほど。
 水中ゆえに爆発の範囲はそれほどではないが、最大数kmにも渡り爆発を起こすことが出来るために
 爆発の効果範囲の狭さは全く問題にならない。
 使用は音波砲同様水中に限られるが、Typeヴィーナス自身が水から上がることがないために効果は十分である。


『Typeガイア』
ナインス ザ グレートビーストの中のイレギュラー。
体長80m前後のコマンダークラスの竜。
外見は典型的なワイバーンの形状だが、片翼だけで自身の体長とほとんど変わらないほどに巨大な翼を持つ。
コマンダークラスでありながらバスタークラスをも凌駕する戦闘能力を有するイレギュラー。
格闘兵器は左右の脚に3つずつ、両翼に1つずつ、尾の先に1つの計8つ搭載された荷電粒子ブレード。
これは荷電粒子砲を磁場フィールドによりブレード状に整形したもので、
その威力はフォートレスの重装甲をも易々と切り裂くほど。
HmBloxならば特別機であろうと一撃で破壊する威力を持つ。
射撃兵器は口内に装備した荷電粒子砲一門のみであるが、
球状に打ち出すことで連射が可能であり、一発一発の威力も他のナインスに勝るとも劣らない威力を誇る。
体が小さい(他のナインスと比較して)分、機動力がずば抜けており、
最高速度は音速を軽々と突破するほど。
その飛行時の衝撃波をも武器とする。
知能はそれ程ではなく、せいぜいが人間の6歳児程度。
しかし、これもコマンダークラスというカテゴリーの中では異常な程に高い数値である。
以前王国の騎士団(白銀騎士団とは別部隊)と交戦した際には、ものの10分間のその部隊を壊滅させ、
王国にその圧倒的な実力を見せ付けた。
通称アラヤの魔物。


『Typeマーズ』
体長500mほどのフォートレスクラスの竜。
八角形の体の各頂点の部分から各1本ずつ、計8本の脚が生え、体の中心の下側から短い尾が、
上側から長く太い首が生え、首の途中に昆虫の羽に酷似した形状の翼を生やす、
という、かなり奇怪な外見をしていた。
その全体的に細身な体型ゆえに、装甲が薄く、搭載するトゥルーパーの数も少なかったが、
その分異常なほどの火力を有しており、その攻撃能力はナインスの中でも1・2を争うほどだった。
性格は獰猛で、目に付いたものを片っ端からぶっ壊してゆく、
まるでチンピラのような奴だったが、それに実力が伴っていたのだからことさら性質が悪かった。
しかし、あまりにも自身の攻撃能力を特化させすぎた為に、防御能力、移動能力に難があり、
戦闘能力はそれ程ではなかった。
さらに、そういった欠点を補うはずの指向結界吸命熱発も、
効果が中途半端であるために大して自身の役には立っていなかった。
ヨーツンヘルムの街を急襲した際に当時の対竜特殊部隊と交戦、半数を道連れにするも撃破された。
座右の銘は努力はきっと報われるだったらしい。
結局報われなかったが・・・。
 『指向結界吸命熱発』
 きゅうめいねつは、と読む。
 ナノマシンの触れた対象の熱を奪う結界。
 奪う、といっても吸収するのではなく外部へ放出させるだけ。
 対人兵器としては驚異的な性能を持つが、対HmBlox兵器としてはいささか力不足だった。
 他に特筆すべき所なし(爆死


『Typeジュピター』
体長900mとゆう驚異的な巨体を持つ竜。
ヒラメの頭の部分に竜の首を付け体の両側に巨大な翼、
尾びれの変わりに長い尾を付けたような外見をしている。
この巨体でありながら飛行する。
が、
その飛行速度は時速50kmと非常に鈍足。
巨体ゆえにTypeマーキュリー同様、傍目からは動いているようには見えない。
しかし、その巨体ゆえに装甲は非常に分厚く、特別機でも大抵の攻撃では掠り傷一つ付けられないほど。
さらに全竜中、最高出力のEシールドと、大量の集光パネル、
防御性能に特化された指向結界幻光霧散により鉄壁の防御力を誇り、
その様は別名である不沈要塞(ふちんようさい)の名の指すとおり、難攻不落の要塞である。
搭載された荷電粒子砲は連射こそ出来ないものの、非常に威力が高く、
生半可な防御力では、荷電粒子が側を通過するだけで一瞬にして蒸発してしまうほど。
しかし、巨体に比べ搭載された数が少なく、かなりの数の死角が存在する。
その死角をカバーするために、大量のトゥルーパーを切り離し、
その数は1個中隊規模(約150機)にもなる。
実力的には陸上・空中で生活する竜の中では最高クラス。
かなり長生きしているらしく、その知識は王国の資料館にも勝るとも劣らない。
伝説の虎と死竜の戦いを知っている事から、少なくともZAC.2230からは生きているようである。
性格はかなり温厚で子供好き、そして説教臭い。
普段は根城にしている山でまったりし、たまにホログラムを使い老人の姿をとって、
ふもとも町の子供達に自らの見聞きしてきた事を話しているらしい。
いつも麦藁帽子を被った初老の老人の姿で現れるために麦藁帽子のお爺さんの愛称で呼ばれているとか。
ちなみに、町の人たちは彼が竜だと言うことを知っているようである。
王国側とはTypeヴィーナス同様、(強制的に)不可侵条約を結んでいる(結ばせているとも言う)。
座右の銘は石の上に3年もいたらケツが痛くなるだけで時代に置いていかれる、動けらしい。
 『指向結界幻光霧散』
 げんこうむさん、と読む。
 ありとあらゆる粒子兵器を無効化する結界。
 展開されたナノマシンが微細に振動し、ビームを形成する粒子を拡散させて無効化する。
 敵の粒子砲の銃口付近に集中させれば、発射と同時に拡散、発射した対象にダメージを与えることも可能。
 その効果のほどは、ホエールキングに搭載された大出力の荷電粒子砲を無効化するほど。
 Typeジュピターの搭載する荷電粒子砲が異常なまでに高出力なのは、
 この結界内での使用を可能とさせるためである。
 実際、Typeジュピターは自身の展開したナノマシンを焼き払うかたちで荷電粒子砲を使用している。


『Typeサターン』
全長800m前後のフォートレスクラスの竜。
硬い甲殻と長く太い尾をもった猟犬といった外見で、鼻面に大きな一つ目がある。
ぶ厚い装甲に大出力のEシールド、大量の集光パネルを持ち鉄壁の防御力を持つだけでなく、
大量の荷電粒子砲により高い火力を有し、
長くスラリとした脚とムチの様にしなやかな背骨により非常に敏捷性が高い。
その最高速度は時速200kmにも達し、その巨体に似合わない回避性能、運動性を誇る。
切り離されるトゥルーパーの数は少ないが、指向結界魍魎跋扈により無限に生成さる。
さらに同じく魍魎跋扈の能力で驚異的な自己再生能力を有する。
戦闘兵器として全ての要素を非常に高いスペックで有しており、まさに天地無双の竜であった。
その戦闘能力はかつて竜戦闘の最前線基地であり、
難攻不落の誉れ高かったシュバルツバルド要塞をものの数分で地上から消し去ったほど。
かつては史上最強にして最凶の魔物と呼ばれ、人類では撃破不可能とまで言われた。
が、
シュバルツバルド要塞破壊から半年後、Typeプルートゥに喧嘩を吹っ掛け、返り討ちにあい秒殺された。
座右の銘はお前のモノは俺のモノ、俺のモノは俺のモノ。
どこぞのガキ大将と同レベルである。
 『指向結界魍魎跋扈』
 もうりょうばっこ、と読む。
 散布されたナノマシンが大気中の金属イオンを吸着、それを取り込むことによって
 傷を瞬時に回復する。
 コレによりTypeサターンは無限に近い再生能力を有することになる。
 さらに副産として、トゥルーパーとなって切り離された装甲を回復させることで
 無限にトゥルーパーを生み出すという反則まで行う。
 なお、魍魎跋扈と言う名は、かつてはTypeサターンの指向結界は
 トゥルーパーを無限に生み出すものだと考えられていた頃の名称であり、
 本来の効果が判明している現在でもこの名前が使われている。


『Typeウラネス』



『Typeネプチューン』
400m程のフォートレスクラスの竜。
デップリと肥った芋虫の腹から4本の短い節足が生え、本来口がある部分に巨大な一つ目を持ち、
分泌される粘膜に覆われテラテラと光る装甲を持つ、かなり気色の悪い外見をしている。
装甲の強度も低く、Eシールドも出力が高く無く、集光パネルもほとんど搭載していない。
切り離されるトゥルーパーの数も少なく、動きも鈍重で、
荷電粒子砲も低威力といいトコなしのヘタレ。
戦闘能力はフォートレスクラス中ぶっちぎりの最下位で、バスタークラスにも劣るが、
そんなTypeネプチューンがナインスに登録されているのは、
Typeネプチューンの有する指向結界大名宣言の異常な性能ゆえである。
性格は卑屈で小心者、指向結界の凶悪な能力やキモイ外見に似合わず非常に引っ込み思案。
友達募集中とのことだが、外見ゆえに未だに1人もいないとか。合掌・・・。
座右の銘は分相応らしい。
指向結界が分不相応だよキミ。
 『指向結界大名宣言』
 たいめいせんげん、と読む。
 ナノマシンが付着した機械の制御系等に介入し、
 対象をTypeネプチューンの思うままに操ることの出来る反則結界。
 たとえ特別機だろうがフォートレスだろうがナインスだろうがこの結界の効果に例外は無い。
 場合によっては制御系等を狂わせ、機能停止にさせることも出来る。
 直接対象の装甲に付着させなければ効果はないが、それでも凶悪なことに変わりはない。
 戦闘能力ないないづくしのTypeネプチューンの生命線。


『Typeプルートゥ』
正体不明のバスタークラスの竜。
最も最初に確認された竜(厳密には違うが)にもかかわらず、
ファーストドラゴンの進化形で、体長は200m程、
純白の装甲に巨大な翼を持った典型的な竜の外見をしている、ということ以外ほとんどわかっていない。
他の竜と違い、滅多に姿を現さないのもそうであるが、
なによりも、Typeプルートゥと接触して生き残った者がいないことが正体不明の最たる原因。
竜にしろ人間にしろ、Typeプルートゥと接触したものは例外なく皆殺しにされている。
そのため詳しいことはほとんど闇の中であり、
現在わかっている特徴も、
交戦し大破したゾイドのレコーダに残された映像の断片から読み取ったものを総合したものである。
その戦闘能力の程はわかっていないが、
偶然偵察用の無人ゾイドの撮影した映像の中で、当時最強といわれたTypeサターンを秒殺したことから
非常に強力な竜であると思われる。














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